今日はここまで

海外のサブカルメインに日々お話しします。

カートゥーン調ってなんだよ!?

ちょっと前にツイッターで話題になった「カートゥーン調」という絵。

2000年代前後のCNの絵体で固まっていて、最近の絵のばかりじゃないことにむずむずしてた人も多いと思う。
ただ、カートゥーンの意味って実際にはちょっと複雑だったりする。
例えば、辞書(新英和中辞典)で、カートゥーンって調べてるくるとどうでるか?


a(1 枚の時事)風刺漫画.
bアニメ映画,動画. 
c(新聞などの)続き漫画.

 

こうして辞書で見てみると、bの意味が普段使っている言葉に一番近いけど、bの意味だとエヴァだろうがまどマギだろうがゴルゴ13だろうが、カートゥーンになってしまう。「カートゥーン調」という意味では明らかにないし、私のイメージとも違う。
じゃあ、ウィキペディア先生に聞いてみると・・。

カートゥーン - Wikipedia

大きく分けて「印刷媒体」と「アニメーション」で括られた二つの意味があるね。

 アニメーションの方を引用してみると・・・。

この用語はあらゆるアニメーション作品に適用可能であるが、多くの場合は子供向けの、擬人化された動物やスーパーヒーローが活躍したり、子供の主人公による冒険を特徴としたりするジャンルや、その他の類似するジャンルに対して最も頻繁に使用される。日本のアニメのように、西洋の伝統的なアニメーションの慣例に適合しないアニメーション作品は、概ね「カートゥーン」とは呼ばれないが、この状況は変化しつつある。同様に、子供に不適切な作品であることを明確にするために、多くの場合ポルノや18禁アニメのような成人向け作品に対してこの用語は用いられない。

 前者太字の基準でいうと、子供の主人公の冒険・成長が特徴になるので、AT、SU、グラフォあたり2010年代の作品もカートゥーンになる。ただし、後者の西洋の伝統的な慣習という部分で見ると、最近の作品は合致していないんじゃないのかな?と思う。

前者に挙げた特徴は画風によるものではなく、作劇的な意味だ。つまり、後者に書かれている「慣習」という言葉は、画風というよりかは作劇に対して使われていると考えるのが自然。ようは「お約束」ってやつだね。

2010年代のストーリーは型破りなものが多い。そういう意味では、キャラクターデザインとしてはともかくとして、ストーリーライン的に、クラシックカートゥーンに近い2000年代の方がカートゥーン調としてふさわしいといえる。

(まあ、「カートゥーン調」という言葉を使った人がここまで考えていたのか?というと勿論そうじゃないだろうけどねw)

となると、私たちがカートゥーンという言葉を何故、型破りな作品などにひっくるめて使うようになったのかってことになる。

これは、「カートゥーン作品を好きな人々が同局のほかの海外アニメ作品も好きになる傾向が強いから。」ではないかな。全部ひっくるめて「カートゥーン」と呼んでしまうことにより、コミュニケーションし易くなるから、いつの間にか本来と意味が異なってきたのではないかと思う。

こうして考えてみると、「カートゥーン」と呼ばれる作品について話したり、真剣に考えたりする私たちの方が、本来から離れた意味として使うようになってきているといえるね。

でも、もともと風刺画という意味でしか使われてこなかった「カートゥーン」という言葉が今でも複数の意味を持ってきたように、これからは「海外アニメ全般」を指す意味も含まれてくるのかも?

まあ、「カートゥーン調」と聞いたときに相手がどういう意味で使っているのか考えてみよう!

 

カートゥーンって言葉、面白いな!!!

ししまい。